〈番外編〉瑞希×東條‐2

18/37
前へ
/37ページ
次へ
私服なんて社員旅行の時以来。 すごく、新鮮。 ……じゃ、なくて。 「うぎゃあ!」 こういう時、可愛い声が出せたらな、って思う。 私のパジャマは前述のとおり前がはだけ、顔はもちろんノーメイク、むくみのため面積1.5割増し。 慌てて布団を首まで上げ、片手で目と眉毛を隠す。 「ちょっと! そもそも何でここに東條が来るのよ! ていうか、なんで勝手に部屋まで入ってきてんの?」 「ああ。 前に酔い潰れたお前をここに送ってきた時、お前の母親とは顔合わせてるから、なんか、上がってもいいですよって下で言われて。 寝起きですけどって」 しれっとポーズを崩さずに言う東條。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2131人が本棚に入れています
本棚に追加