〈番外編〉瑞希×東條‐2

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「インターホン押した?」 「お母さん、ちょうど玄関開けたまま掃除してた」 はぁ~、と脱力の溜め息。 「って質問終わってないし! 何でここ来るの? 元カノの亜紀ちゃんは? あと、海って何よ? そんなの知らないし」 東條は口を半開きにしたまま固まった。 「はあああ?」 もともとくっきりしている目をもっと大きくして、東條は眉間に思いっきりしわを寄せた。 「な、……何よ」 凄みながら一歩こちらに近づいた東條に、一瞬ひるむ。 「お前、もしかして覚えてないの?」 「……」
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