〈番外編〉瑞希×東條‐2

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金曜日。 「ねぇ、優羽」 優羽は風邪が治り、昨日から会社に復帰した。 「うん。 どうしたの?瑞希。 そんな怖い顔して」 ロッカールーム。 思い切って優羽にそれとなく相談することにした。 私の真剣な顔は怖い顔として認識されるらしい。 「つきあい出してから、司さんと、どっか、……行った?」 「え」 急に真っ赤になり、ロッカーから取り出したバッグが落ちる優羽。 「それか、明日明後日が初めての週末だから、何かデートの約束とか……してる?」 それとなく、それとなく、と意識し過ぎて、ちょっと声が上擦る。 まあ、優羽の方も動揺しているから、そんなことには気づいてなさそうだけど。
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