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金曜日。
「ねぇ、優羽」
優羽は風邪が治り、昨日から会社に復帰した。
「うん。
どうしたの?瑞希。
そんな怖い顔して」
ロッカールーム。
思い切って優羽にそれとなく相談することにした。
私の真剣な顔は怖い顔として認識されるらしい。
「つきあい出してから、司さんと、どっか、……行った?」
「え」
急に真っ赤になり、ロッカーから取り出したバッグが落ちる優羽。
「それか、明日明後日が初めての週末だから、何かデートの約束とか……してる?」
それとなく、それとなく、と意識し過ぎて、ちょっと声が上擦る。
まあ、優羽の方も動揺しているから、そんなことには気づいてなさそうだけど。
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