〈番外編〉瑞希×東條‐2

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何を? 無言の私だが、顔からそれを読み取った東條は、 「はーーー、もうっ! ありえん! ありえんわ、佐山」 と、大きなため息と同時にまくし立ててきた。 せっかく固めている髪をガシガシしている。 え……、っと。 ……どうしよ。 わかんない。 何かあったことは確からしい……けど。 首まで上げた布団を鼻まで上げ、そーっと東條を上目遣いで見守る。 こ、……怖い。 「昨夜」 「……はい」 「電話」 「……」 「海行きたいって」 へ?
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