〈番外編〉瑞希×東條‐2

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「お、お仕事忙しいみたいで、土日は特に約束してないよ」 「そっか」 顔が発火しているみたいだ。 可愛い。 優羽は下を向きながら、 「昨日は、つ、司さんの誕生日だったから、車の中で、す、少し会ったけど……」 と、ごにょごにょと続けた。 「わぁ! そうだったんだ」 「うん。 前に……、ずっと前に買ってたネクタイ、やっと渡せて……、あの……」 「ん?」 「それで……、瑞希に相談なんだけど……」 なんだか、私の相談どころじゃなくなってきた。 「その後の、つ、かささんのキスが、なんか、すごく、やらしくて……」 「……」 「なんか、ふわーってなっちゃって……」 恥ずかしさで若干目が潤んでいる優羽。 「私、どっか変なのかな……?」 「……」
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