〈番外編〉瑞希×東條‐2

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「あ、佐山。 探してた」 ロッカールームを出て、優羽と社員用出口へ向かっていると、不意に呼び止められた。 ドキン、と心臓が跳ねたかと思うと、体が硬直してしまった。 この声……。 「あ、東條さん。 お疲れ様です」 「お疲れ。 優羽ちゃん」 「お疲れ様……」 流れで、やっとこさ振り返り、挨拶する。 「ちょっと佐山に用あるんだけど、いい? 優羽ちゃん」 あ、久しぶりに優羽を送ろうと思ってたんだけど……。 「いいですよ、バスもうすぐ来ますし。 それじゃ、お先に。 バイバイ、瑞希」
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