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「あ、佐山。
探してた」
ロッカールームを出て、優羽と社員用出口へ向かっていると、不意に呼び止められた。
ドキン、と心臓が跳ねたかと思うと、体が硬直してしまった。
この声……。
「あ、東條さん。
お疲れ様です」
「お疲れ。
優羽ちゃん」
「お疲れ様……」
流れで、やっとこさ振り返り、挨拶する。
「ちょっと佐山に用あるんだけど、いい?
優羽ちゃん」
あ、久しぶりに優羽を送ろうと思ってたんだけど……。
「いいですよ、バスもうすぐ来ますし。
それじゃ、お先に。
バイバイ、瑞希」
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