〈番外編〉瑞希×東條‐2

8/37
前へ
/37ページ
次へ
2年前、東條が別れた彼女の名前を呼びながら、酒に溺れていた光景が頭をよぎる。 毎日のようにつきあい、介抱してあげたのは私。 どんだけ彼女のことを好きだったのか、どんだけ彼女との思い出があるのか、1つひとつ事細かに聞いてあげたのも私。 どんだけ東條が苦しかったか悲しかったか傷ついたか、知っているのは、理解しているのは、 ……全部私。 はは……。 私に相談してくるはずだ。 だって、東條にとって私は、昔も今も……親友なんだから。 「会えば?」 「え?」 「会った方がいいよ。 こういう時は」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2131人が本棚に入れています
本棚に追加