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「優羽さん、実は私、結構前から優羽さんのこと知ってました」
携帯が鳴って瑞希が席を立つと、白川さんがコソコソ話のトーンで話しかけてきた。
「え?」
「数ヶ月、毎週金曜日、司さんと一緒にここに通ってましたから。
今思えば、優羽さんの向かい側に座っていたのが瑞希さんだったんですね」
「一緒に?」
「最初のころだけですけど。
司さん、いつも愛しそうな優しい目をして優羽さんを見つめていましたよ」
わわわ。
司さん本人や瑞希からも聞いていたけど、他の人から聞くと、なんか、恥ずかしい。
「本当に心の底から優羽さんのこと大事に想っていますよ、司さん。
お二人が付き合うことになって、私とっても嬉しいです」
白川さんはにっこり笑ってそう言った。
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