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2月に入った。
司さんとつきあえることになって約2ヶ月。
少しは慣れてきたものの、未だに緊張が完全に取れない。
司さんも、やっと私のことを『優羽』って呼んでくれるようになったけれど、咄嗟に『春子』の名前が出る時がある。
でも、その時にふっと笑って訂正する司さんの顔は何度見ても飽きない。
その顔が見れるなら私はずっと『春子』でもいいかなー、なんて思う。
「お久しぶりですね」
司さんの声。
といっても、私に向けてではない。
「そうですね」
瑞希の声。
う……。
2人とも笑顔だけれど、空気が笑っていない。
久しぶりのPUZZLE。
私と瑞希がいるところに、仕事帰りの司さんが合流することになった。
もともと予定していた会食。
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