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窓際の禁煙席。
いつも瑞希と座る場所。
向かい合わせに瑞希、隣に司さん。
1人特別な人がプラスされるだけで景色が全然違う。
こうして本当の恋人として、瑞希に司さんを、司さんに瑞希を紹介するのって、少しこしょばい。
……でも、やっぱり嬉しい。
「優羽、今更だけど何でこの人がいいわけ?」
瑞希が水をガブッと飲んで口を拭きながら言った。
「え!?」
「この人、って。
失礼だな」
ふっと司さんが笑う。
でも、すぐ横にいる私を見て、
「まあ、質問は質問だから答えたら?」
と、試すような意地悪な目をした。
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