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「何?
酔っぱらい」
ヤキモチが可愛いくて、嬉しくて、素直じゃない優羽をからかいたくなる。
上から優羽の両腕を引っ張って持ち上げる。
反動ですぐ俺の膝の上に乗るかと思ったが、優羽は中腰のまま突っぱねて、
「つか、司さんは、私のだもんっ」
と、顔をくしゃくしゃにさせて言った。
うわ。
不意打ち。
酒で火照った顔、若干逸らした潤んだ目、顎に皺が寄るほど尖らした唇。
酔っぱらいの過剰な反応と理解しつつも、即ノックアウト。
「そーなんだ。
俺って優羽のなんだ?」
突っぱねられた体をさっきより強い力で引き寄せ、腰を持ち上げる。
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