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ちっちゃ……。
いつも思うけど、口も手も体も小さくて、キスしながらなんだか悪いことをしているような背徳感を感じる。
でも、薄目を開けると少しずつキスに慣れてきた優羽が頑張って顔の傾きを変えているのが見えたり、遠慮がちながらも舌を絡めてくれるのを感じたりして、そんなのどうでもよくなる。
たまらない。
可愛くて可愛くて、もう、手錠でもしてこのままこの部屋に閉じ込めたくなる。
「……」
長い口づけから解放し、顔を少し離す。
涙目で少し息の切れた優羽は、
「大丈夫じゃ、っない、……です」
と答えた。
ハハッと笑って優羽の頭を自分の胸に押しつける。
そのまま背中に両手を回して思い切り抱き締めた。
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