〈番外編〉司×優羽‐2

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「……」 「……」 「……優羽?」 司さんが少し腕の力を緩めて、私の名を呼ぶ。 ちゃんと夢から覚めたみたいだ。 肩を掴まれて、ゆっくり体を離される。 真正面で向き合う体勢になると、司さんは、 「起きたんだね、優羽」 と、ふっと笑いながら言った。 「行こっか?」 「……え?」 「あっちの部屋」 そう言い終わらないうちに司さんは私の体を持ち上げた。 わ。 お姫様抱っこ。 「司さんっ、あの……」 「うん」 司さんはその間もスタスタ足を進める。 「あ、の……」 キィ……。 半開きだった寝室のドアを足で開ける司さん。
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