〈番外編〉司×優羽‐2

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司さんが中指の腹だけで、私の顔の輪郭をなぞる。 またきた。 ゾワゾワ。 ゾクゾク。 「が、頑張ります」 思わず、裏返った声で答えてしまった。 「ぶっ。 ハハッ」 試すような艶っぽい顔で覗き込んでいた司さんの顔が、一瞬でくしゃくしゃになる。 今日は司さんの笑顔を何回も見れてラッキーだ。 「優羽さ、まだ男の人怖い?」 「……司さん以外はまだ、ちょっと……」 司さんが微笑む。 口に入った髪の毛をすくって耳に掛けてくれる。 「そのままでいいよ」 「え?」 「克服なんてしなくていいからね」 そう言うと、司さんはゆっくり降りてきて優しくキスをした。
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