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服越しにあたる司さんの手。
脱がされていきながら、その手にドキドキする。
でも、怖くはない。
この手が温かいこと。
この手が優しいこと。
私はもう知っているから。
「司さん……」
「ん?」
「好き……、です」
司さんは笑いながら、
「知ってるよ」
と、答えた。
キスが降ってくる。
司さんの優しさが、熱が、想いが降ってくる。
くすぐったくてクスクス笑う。
幸せはそのさなかでは分からないって言うけれど。
私は分かる。
今、ものすごく幸せだってこと。
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