3119人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
実は家に入れるのは今日が2回目。
先月、俺の家で初めて優羽と朝を迎えてから、ようやく2回目。
既に3週間あいている。
急な仕事が入って昨日まで残業続きだったこと、慣れない優羽に無理をさせたくなかったこともあって、短時間で会うことはあっても家に連れ込むことはなかった。
「瑞希にも挨拶したし、優羽が会いたがってた俺の友達にも紹介したし、親にはもともと公認だし……」
「うん」
「そろそろ」
「うん」
「ね」
「……?」
小首を傾げる優羽。
「……。
いや、いいや」
そんな抜けた可愛い顔で、きょとんとしないで欲しい。
“一緒に住もう”って前に言ったこと完全に忘れてる。
この人。
最初のコメントを投稿しよう!