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耳が寂しいので、小音量でジャズを流す。
テーブルにナッツとビターチョコを入れた小さな器、コースターを2枚置き、グラスにビールを注いだ。
優羽の横に座る。
「何の乾杯?」
「えー…と、司さんと私、お互いの友達を紹介できたことに対する……乾杯?」
2人で笑いながらグラスをカチンと合わせた。
「瑞希、ちょっとだけ雰囲気柔らかくなったな」
「そうかな?
私はあんまり分からないけど……。
つきあいだしたからかな」
「ハハ。
東條のお陰か」
「……。
そういえば、司さん、東條さんに対して、なんか、怖かった。
今日……」
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