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白川さん……。
何吹き込んでくれてるの?
「ああ、あれは別に」
「何て言われたんですか?」
「え?」
「何て、言われたんですかっ?」
珍しく、強い口調でずいっと俺の眼前に身を乗り出す優羽。
顔を赤くさせて、一生懸命眉間にシワを寄せ、怒った顔を作って。
……かわいい。
「つきあって下さい」
優羽の半開きの口が若干大きくなる。
「一晩でいいから、って」
「ええっ?」
正直に答えただけ。
「どーいうことなんだろーね、一晩でいいとか」
とぼけながら優羽に聞く。
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