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……マジ?
「司さん、冷蔵庫開けます」
すくっと立ち上がり、優羽はキッチンへ。
そして、ストックしてあった缶ビールを持ってきて、プシュッといい音をさせて開けた。
コクコクコク……。
両手で持ち、グラスにも注がずそのまま飲み出す優羽。
「春子っ」
驚いて思わず缶ビールを取り上げる。
一瞬キョトンとした優羽は、
「ハハハッ。
司さん、また春子って言った~」
と言って、俺を指差し満面の笑みで笑った。
……。
ダメだ。
完全に酔っ払ってる。
しかたない……。
溜め息をつき、この1本で最後だと念を押してビールを返した。
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