373人が本棚に入れています
本棚に追加
虹原さんはムッとしてもう一度軽く身を屈めると、膝のところからぐっとあたしを抱き上げた。
「きゃっ、やだ……っ!」
慌てて虹原さんの肩に抱きつくと、彼はしてやったりというような笑いを漏らす。
「笑ってんじゃねーよ。犯すぞ」
「……! ちょっと……!」
「剥いて、触って、噛んで、開いて、舐めて、撫でて、引っぱたいて……」
「やめて……!」
聴いてるだけで恥ずかしくなるようなことを言いながら、虹原さんはゆっくりと足を進める。
「……それはさておき。じゃあ今日で最後にしない? って言われて、迫られたっていうか……」
「……」
虹原さんの肩の上で動くのをやめて、じっとしてしまう。
.
最初のコメントを投稿しよう!