彼の筋書き。

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 虹原さんはムッとしてもう一度軽く身を屈めると、膝のところからぐっとあたしを抱き上げた。 「きゃっ、やだ……っ!」  慌てて虹原さんの肩に抱きつくと、彼はしてやったりというような笑いを漏らす。 「笑ってんじゃねーよ。犯すぞ」 「……! ちょっと……!」 「剥いて、触って、噛んで、開いて、舐めて、撫でて、引っぱたいて……」 「やめて……!」  聴いてるだけで恥ずかしくなるようなことを言いながら、虹原さんはゆっくりと足を進める。 「……それはさておき。じゃあ今日で最後にしない? って言われて、迫られたっていうか……」 「……」  虹原さんの肩の上で動くのをやめて、じっとしてしまう。 .
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