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すっかりへにゃへにゃで涙目になってしまっているあたしを満足そうに見下ろすと、虹原さんはブラのホックを簡単に弾いた。
「じゃ、いい?」
「いいも何も……」
今度はそっと、優しくあやすように口唇が落ちてくる。
もう諦めて、逆らえずにそのまま任せていると、虹原さんの手があたしの身体のあちこちをまさぐり始めた。
「……あ、ふ……」
「悪かった、って……でも、卑怯な俺の男心くらい、判って」
「え……?」
「今までに惚れたのは一人だけ、って言ったろ?」
「う、うん……」
ベッドに腰掛けさせられ、虹原さんはあたしからスルッとキャミソールを取り上げた。
恥ずかしくて胸元を隠すと、今度は虹原さんがシャツをガバッと脱いだ。恥ずかしいのに、目がそらせない。
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