過去と現在の秤。

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 男の人達の方から嬉しそうな声が上がって、びっくりして顔を上げた。  すると、宮下先輩があたし達のテーブルに向かって手を振っている。  ……去年の春ぶりだ。  とにかく驚いてポカンとしていると、宮下先輩があたしに気付いて「えっ」と声を上げた。 「凰坂、なんでいるの!?」 「え? え?」  宮下先輩は驚いただけでなく、戸惑っている様子だった。  すると、今日あたしを電話で誘ったお姉さんが、「ハイハーイ!」と楽しそうに肩を抱いてくる。 「宮下、華緒梨ちゃんに会いたがってたじゃーん! だからこその計らいなのだよ」  ドヤ顔でそんなことを言いながら、お姉さんはくふふっと笑った。 .
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