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『ピピピピピピピ……』
また嫌な朝が始まった。
だけど今日はいつもと違うことがある。
俺はそれがある方に視線を向ける。
…………。
『……何も起こらないか』
ため息に近い声がもれる。
昨日の出来事を思い返してみる。
木箱が空から降ってきて、その中身には一枚のカードが入っていた。
『……うーん』
それにしてもおかしなカードだと思う。
表裏が解らない全体が真っ黒なカード。中心部分が円を描くように白いものが渦巻いている。
なんて言うか、そのカード自身が生きているような感じがする。
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