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『そんな冗談は置いといて翔! 今日は何の日か覚えてるよね?』
『お前は今までのを冗談で済ます気か!?』
『今はそんなことを言っている場合じゃないんだよ!』
『…………』
言葉が出なかった。
いつもの拓也と違って目の前にいる拓也は真剣そのものだった。
だからこそ何の約束をしたか覚えていない自分に腹がたった。
映画? カラオケ 泊まり? 思い当たる節を一生懸命探してみる。
『まさかとは思うけど、覚えてないとか?』
俺が何も反応できずにいるのを見ていたからか、確認するような言い方で聞いてきた。
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