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『…………』
……言えない! 普段は見せることのない拓也が本気だって言うのに忘れたなんて。
出てこい! 俺の空っぽな脳みそ! 俺は約束だけは破らないって生まれた時から母親に言われてきたじゃないか!
『…………あー、あれね。そんなこと忘れるわけないだろ』
……思い出せませんでした。
一生懸命考えたよ? だけど人間だもの、覚えられるものには限度があるって。
とりあえず適当に話を合わせればバレないだろう。
ここからは俺の大人の振る舞い方ってのを見せる必要があるみたいだ。
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