願い事

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『…………眠れない』 やっぱり昨日早く寝過ぎたせいかな。 『これなら今日学校あった方が良……か…った……じゃ…ん』 それを言ったと同時に深い眠りについた。 また昼明かりのように部屋が明るくなったのは気付かないまま。 ………なんだあの光? その光に導かれているかのように走る。 トュルルルルル! トュルルルルル! 『夢か………って電話鳴ってる』 重い体を引き摺りながら受話器をとる。 『はい………もしもし』 『おい榊! お前どうしてまだ家にいる!』 受話器の向こうからおじさんの怒鳴り声が聞こえた。
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