世界のまんなかに行きたい。

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『虹原さんの様子がおかしいのは気付いてたけど、そういうことだったの、って』 「銀ちゃんが……」  あのゴツい銀ちゃんが泣いているところ……そんな想像ができなくて、思わず首を傾げてしまった。  駄目だ。人は見た目じゃないとは思ってるんだけど、やっぱり何か腑に落ちないものがある。 『だからね、10日後、っていう奇跡的な日程になったわけ』 「……でも……」 『まだ何かある?』 「でも、そうやって協力してもらって、やっぱり駄目だったら……って考えると……」 『……華緒梨ってさぁ、だからお嬢さんなんだよ』 .
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