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担当編集者に目をかけてもらおうと思ったら、できるだけ短期間にそれなりのクオリティで編集部の要求に応えることのできる作家でいないといけないと思う。まだ駆け出しの俺のような若手なんかは、特に。
面倒ごとを持ち込んだり、我が弱すぎても強すぎてもならない──と、個人的に思う。
特別媚びまくる必要はないが。
いきなり作品を押し付けるというのは、小さい面倒ごとのひとつだということくらい、何となく感じることができる。
会社からの押し付け仕事である俺なんかは、特にそうじゃないだろうか。この間の織部さんは暗に「それだけではない」と言ってくれたが、だからといってべったり甘えていいという話でもない。
織部さんと俺の間に、そこまで蓄積されたものはまだ何もないのだから。
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