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いや、性分というか何というか、夜の空気のあの雰囲気が好きなだけなんだけど。
華緒梨が目の前でバニラアイスの乗ったパフェをちまちまつついているのを見ながら、ふとまた新しい話を思いつく。
はたと我に返って、改めて華緒梨を見つめた。
冷たいアイスを口に入れ、冷たすぎるのかゴロゴロと口の中で転がして溶かしている。それなのに、幸せそうだ。
……可愛いだけじゃなくて面白いんだよな、女って。
何となく悪戯心が疼いて、またアイスを口に運ぼうとする華緒梨の手首をおもむろに掴んだ。
「えっ」
一瞬のうちに困った顔をする華緒梨を間近で見て、ふっと笑いが漏れる。
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