同じ未来を描いてみたい。

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   不安で青くなっていた華緒梨の頬が、一気に朱に染まる。全く、面白い程判りやすい。 「……それから、そういう感じで抱き寄せたら、口では嫌って言ってもいいから、手は俺の背に回すこと」 「ちょっと……!」  とうとう真っ赤になった華緒梨は、よほど恥ずかしかったのかそのまま俺の口を直接手で塞いできた。 「……んん、んんんんんんんん」 「何言ってるか判らないよ!」  華緒梨は顔を真っ赤にしながら、そっと手を離す。  そのいっぱいいっぱいの華緒梨の表情が、めちゃくちゃ面白いし可愛い。 「あの、まだあるんだけど……って言った」 「エッチなことだったら、また口塞ぐから……!」 .
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