同じ未来を描いてみたい。

20/34
前へ
/34ページ
次へ
   どういう意味のごめんなさいだろう……と彼女の言葉を待った。  緊張と不安で、心臓がバクバク鳴ってるのが自分で判る。  フラれることはないとは思うけど──まだ考えられないなら考えられないで、曖昧に頷いてくれたらいい。  女にホレて、のぼせ上がって将来まで考えてしまうとか、まるで中学生のガキみたいなんだけど。  ……でも、勢いとかそんなんじゃないんだけどな……。  すると華緒梨は、さっき落っことしたスプーンをゆっくりと手に取り、パフェのグラスの中にそっと挿した。  もう半分程になってしまっているそのグラスに、かなり水滴がついている。 「……あの、岳さん……」 「ん」 .
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

312人が本棚に入れています
本棚に追加