同じ未来を描いてみたい。

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   華緒梨は一瞬そのまま俺の顔をじっと見つめて──そして、頬を染めたまま俯いた。  その表情を見て、ようやく安堵が戻ってくる。満更でもないことが判ったからだ。  もう一度口元に手を持っていって、ゆっくりと深く息を吐いた。  華緒梨はそんな俺の様子には気付かずに、もじもじとパフェのグラスの曲線を指先で何度もなぞっている。 「……ごめんなさい、すごく、嬉しい……」  蚊の鳴くような声でそう言われて、肩にのしかかっていた緊張が一気に足元に落ちた気がした。 「……ごめんなさい、って?」  それでも聞き捨てならないその謝罪の意味を、知りたかった。  華緒梨はハッと顔を上げると、自分の発した言葉の他の意味を察したのだろう、慌てて両手をひらひらと動かし否定の意を表した。 「違うの、変な意味じゃなくて」 「じゃ、何?」 「あの、あのね」 .
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