同じ未来を描いてみたい。

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  「岳さん? 起きた?」 「ん、今起きた。オハヨ」 「……おはよう」  一緒に朝を過ごすことにまだ慣れていない華緒梨は、少し恥ずかしそうにそう口にする。  あえてそこには触れないで、サイドボードの煙草に手を伸ばした。すると、華緒梨がそれを咎めるような声で「あっ」と漏らす。 「……ん?」 「あ、あの……エスプレッソ、淹れてみたんだけど……」  ……?  それは、あれか。  煙草を吸う前に飲んでみて欲しい……ってことか。 .
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