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可愛いのに一言多いとか、素直なのに極端に無神経とか、頭がいいのに判断力がないとか。
“惜しい女”は、ちょっと言動を改めるとか考え方を変えるとかすれば簡単に幸せになれそうなのに、肝心のその女こそが妙に頑なだったりする。
まあ、女に限った話じゃないけど。
ちょっと痛い女の短所を集めて出来たのが、今回書いたヒロインだった。
そうしたら、華緒梨と正反対に近いな……と思ったんだ。
でも、根っこを突き詰めていけばいくほど、華緒梨と同じ“女”という生き物で。
愛情と思いやりがあるかないかで女はここまで違うのか……と、書きながら感心させられっぱなしだったんだ。
もちろんヒロインは仮想の存在だが、「ああ、こういう女、いるわ」と誰もが思うようなキャラクターに成り上がったことは間違いない。
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