終章・あしたも、あさっても。

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   ──これはやっぱり、高等技術だと思った。  一昼一夜で出来ることじゃない。溜め息しか出てこなかった。  それを呼吸するようにやってのけるこの人の頭の中は、本当にどうなっているんだろう……。  酔っ払ってても、なんか思いついたとか言って携帯にメモしてるし……。  たまに、面白いこと言い出すけど。  何でその考えに至ったのか、あたしには全然読めないし。  すると、岳さんはあたしに携帯を返してくれながらポカンと秋の空を見上げた。 「なあ、華緒梨ぃ」 「うん?」 「話変わるけど、血液型で性格判断とか、あると思う? ないと思う?」 「え? 何、急に……」 「いや、どっち?」 .
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