終章・あしたも、あさっても。

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  「血液学って、需要があるのにそこに就いて研究してる医者は内科や外科に比べてやっぱり少ない、って話を聞いたことがあるんだけどさ」 「うーん? そう、かな?」  よく判らないけど、血の病気といえばそのまま命に関わる場合が多いことは確かだ。 「性格診断って言ったら、サイコロジーの分野だろ。心理学。完全にジャンルが違うのに誰がそれ確認したんだよ、って思わない?」 「……そんなの、考えたことないんですけど」  思わず、笑ってしまった。  だって、バス停の看板からそこに思考回路が飛ぶ、って。 「だってさ、誕生日占いとか星座占いとか、根拠がないなんて誰も言わないだろ?」 「うん? そういえば」 「占いっていうのは、人間が歴史の中で作ってきた統計学なわけ。統計学だから、根拠がないわけがないんだ」 .
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