終章・あしたも、あさっても。-4

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   そっか。岳さんも星林の生徒だったんだ。  間接的な知り合いなんて、探してみれば先生だけでもたくさんいる。  なんでそのことに気付かなかったんだろう。  たぶん、あたしが高校時代の同級生ともうあまり付き合いがないからだと思うけど。 「斎藤が熱上げてた女とお前、友達だっただろ?」 「そう、だけど……」  でも、だからってなんであたしのこと?  そう思いながら岳さんを見上げると、彼は軽く頭をかきながら小さい声で続ける。 「斎藤とは、未だにうっすく繋がりがあるんだけど……そんな中で、華緒梨のことを見かけたことがあって」 「……?」 「で、去年のは宮下が写メ持ってたんだよ。お前の」 「え?」 .
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