終章・あしたも、あさっても。-4

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  “言い訳ロスタイム”。  岳さんの文庫書き下ろし。  初稿……というものだけ読ませてもらったけど、その後岳さんが翠川さんと綿密に打ち合わせをしながら「ああでもない、こうでもない」と直していたから、少し違うとは思う。  奔放な女の人が主人公の、ちょっと色っぽい場面も多い小説。  あたしが涙したのは、あとがきを読んでしまったから。  岳さんの単行本には、だいたいあとがきがない。文庫にはあるけど。  文庫化された時に書くようにしてるのかどうかは判らないけど、あたしが自分で買って読んだものはほとんどそんな感じだった。  ──だから、楽しみにしてたんだけど……。  あたしと岳さんは、妊娠を機に結婚することになった。 .
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