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まさかあたしがあとがきから開いてしまうだなんて思ってなかったらしく。
いきなり泣き出したあたしが開いているページを隣で見て、岳さんは「あちゃー」と言ったのだった。
あとがきは、私事ではあるがこの本を書くに至るのに本当に色んなことがあった、ということから始まっていた。
“自分は作品の世界を純粋に楽しんで欲しいたちなもので、
解釈もひとそれぞれで構わない──と、
稀に読者さんと会って色んな質問を受けても、
答え合わせはしたくないんですよね。
なので、自分の思いを明かすことはしないようにしてるんですが。
今回ばかりは、お話しておきたいな、と思いました。
マスコミのみなさんの前でお話しても、
勝手にどこかの誰かの講釈がついてきてしまうので、
自分の作品の威を借りてみます(笑)。
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