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この本の初版が発売される年の夏、ちょいと世間を騒がせてしまいました。
前述の通り、作品にイメージはつけたくないという考えから、
あまり人前に出たくない……と思っていたんですが。
出れば作品がもっと色んな人の目に触れる、
という考えを与えてくれた方に従って、
断らないようにしてみました。
そうしたらやたら若い女の子に声をかけられるようになって、
まあ正直悪い気はしませんでした。
男は基本、どこかでモテたがっているもんですし、
自分も例に漏れず(笑)。
しかし、そのおかげで騒ぎは広がったわけで……
どれもこれも自分の蒔いた種というやつで。
どこでしくじったかな、と悩みに悩んだ数ヶ月でした。
その間、何かを得たり失ったりの繰り返しで、
それがなんだったかな、と弱ってしまったりもして、
自分を見失いそうでした。
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