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最後に「作者の顔が見えないこと」。
これは実際の文芸にもあり得る話なのですが、携帯小説はそれが顕著です。
作者の顔が見えなければ、作者の顔を想像してしまいます。作者の顔と言って冴えない顔や太ったおっさんを想像することはないでしょう。イケメンだったり、美女だったりします。
さらに、人気作者であれば、そのプロフィール画にはそのファンが描いたであろうイケメンや美女が居座ります。
「ああ、こういう顔なのかぁ」と私たちはその絵や自分の想像を頼りに「作者像」なるものを得ます。これはつまり自分の理想の作者を作り上げていることに他ならないんですよね。
自分の理想の人が書いている小説なら、応援しよう。と思うのです。
とまあ、この3つの理由が考えられるんじゃないか、と私は考えています(もちろんこれらの例外は存在するでしょうけど)。
だからといって携帯小説が劣っているという根拠にはなりません。
逆に言えば、これらの条件は「本の小説より勝っている点」とも言い換えられるかもしれませんね。
というわけで、携帯小説と本の小説との違いでした。
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