第2話

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「神輿とはえらいいわれ用だな・・・ただでさえ、あんなに打たれてヘコんでる っていうのに・・」 「あんなくらいでヘコんで、どうするのよ! 大体ね、叩けばホコリ出るのは、イノーマンの方だからね。 私は、声が大きいからって、吠えまくって我を通す人大っ嫌いなの。うちの会社 は昔からそう。 正しいことよりも声の大きい人の話すことが正しいとされるの。 典型的な男社会。  昔は・・・・」 ここまで来ると止まらない。ここから、私が女性だけのプロジェクト立ち上げ て・・ああだ、こうだと 自分がいかにすごいことをやってきたかの 自慢祭りと他人への誹謗中傷 大会が始まるのだ。 ・・これさえなきゃいい女なのにな・・部下もついてこなくなるわけだわ・・ と、竹下はいつものことだと思いつつ、心の中で呟いた。 しかし、竹下は、このコワモテキツキツ女が、従順で甘えん坊なM女に 変貌することを知っている唯一の男である。 そのGAPがたまらなく竹下の性癖を刺激するのだ。 夏美の機関銃トークのボリュームが大きくなればなるほど、周囲はこちらを チラチラ見やるが、見られれば見られるほど、竹下は興奮してきた。 屈折した性的感情が、じわじわと高まってきた。 「わかった。夏美、そこか先は部屋で聞こう。ちょっと待ってて。ブッキングしてくる。」 部屋で、、と聞いた瞬間に機関銃トークはなりを潜め、夏美は落ち着いていく とともに、「女」の顔になっていった。
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