1、僕の証と君の笑顔

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 だけどある日、君は突然笑わなくなった。  どれだけ観客が増えても、僕のギターケースの傍にいたのに。  ある日僕の歌を聴いて泣いていた。  どうしてだろう。  どうして泣くんだろう。  その涙の理由が分からないまま、君はぱたりと来なくなった。  君の代わりに、沢山の観客。  路上からライブハウスへ、その内レコード会社とも繋がりができて。  全く上手くいかないときは全く上手くいかないのに、ひとつのきっかけだけでポンポン事が運んでいく。  僕の歌は、路上で歌わなくたって街中に流れるようになった。  なのにさ、歌っているとさ、僕は君の笑顔を思い出すんだ。  きっと手に入れたものは大きくて、その内僕の空間を突き破るんじゃないかって思う位だけど。
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