1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
僕のすぐ脇を、車が猛スピードで駆け抜けていく。
ここは首都高速。本能が「逃げろ」とシグナルを送ってくる。
警告に従って僕は走った。
車だけが行き交う深夜の高速道路を。
人っ子一人いない路側帯を。
追い抜いていく車の窓には例外なく驚きと笑いが張り付いていた。
想像できるだろうか。だるまさんが足を生やしたその姿を。
想像できるだろうか。必死こいて走るだるまさんの姿を。
想像できるだろうか。注目の的となっただるまさんを。
最初のコメントを投稿しよう!