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~陸の家にて~
陸“奈津美…。ただいまー♪”
(あれ?いないのかなぁ…。)
陸“奈津美ー。いるー?”
(あれ?返事がないなぁ…。)
陸“リビングにいるのかな…。あっ!ソファーで寝てたのか…。”
(無防備だろ…。本当に…。)
《俺は、そっと奈津美に着ていたジャケットをそっとかけた。》
陸“ん?なんだ?この腕の傷…。”
(もしかして、自傷行為?!)
《俺のいない間にこんなに苦しんでいたんだな。俺は…。お前の笑顔を守りたいだけなんだ…。》
~陸の家に一人の奈津美~
奈津美“あぁ。あたしって何の為に生きてるのかな…。何の為に…。もう生きる意味ないよね…。”
(どうすることもできない…。)
奈津美“カミソリないかなぁ。カミソリなんて…陸の家にないよね…。カッターないかな…。”
(あった。カッター。陸許してね…。)
《あたしは、自分の腕を切った…。》
奈津美“切っちゃった…。手当てしよーっと♪”
“よし…。不恰好だけど…大丈夫か。”
奈津美“あっ…。眠い…。寝るかな…。”
~自傷行為の行方~
《目が覚めたら…陸が帰ってきていた》
陸“奈津美…。ただいま。”
奈津美“陸…。おかえり。”
陸“ご飯作って欲しいんだけど…。”
奈津美“あっ!あぁー!今、何時?”
陸“17時半だよ。買い物は行った?”
奈津美“買い物…。行かなきゃ!もー!
早く帰ってくるなら言ってよ…。”
陸“ごめんな…。”
奈津美“大丈夫だよ。))ニコッ”
陸“奈津美の笑顔可愛い…。”
奈津美“笑顔だけが取り柄ですから。”
陸“で…。話しって何?”
奈津美“えっと…。昨日…。市販の妊娠検査薬買って、試したら陽性反応だった。ママとパパには、妊娠の事言ったら泣いて喜んでくれて…。奈津美ちゃんが産みたいなら産みなさいって言ってくれた。でね…。陸のご両親にも挨拶に行ったの…。陸のご両親も喜んでくれて。全面的にサポートするからって言ってくれた…。だから、明日病院についてきて欲しいんだけど…だめ?”
陸“えっ。子どもできたのか…。やばいな。俺…まぢで嬉しい。明日は、病院についてくよ。”
奈津美“本当に?ありがとー。”
陸“おう。”
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