壊された扉

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シフトノブに置いた 俺の手を彼女の白い手が すっと包み込んだ。 …え…? 驚きながら彼女を見つめてみれば ゆらゆらと揺れるその瞳が 俺を見据え、甘い声で囁いた。 「東雲さん… また…抱いてくれますか?」 まさか彼女がそんな事を 言うとは思っていなかった俺は 動揺を隠せずに瞳を見開いてしまった。 それに気付いた彼女は 微かに悪戯な笑みを浮かべて 尚も俺を責めて来る。
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