3673人が本棚に入れています
本棚に追加
いまにも壊れてしまいそうな
その唇に何度も何度も
自分の唇を触れさせながら
高鳴る胸を落ち着かせる。
この唇が離れたら…
もう二度と触れる事は
出来ないのではないかという
不安と…
彼女が本当にこのまま
冬木部長から
離れてくれるのかという
不安と…
俺が…彼女を本当に
手離す事が出来るのだろうかという
不安…。
情けないけれど今の俺は
不安だらけの弱い男だった。
冬木部長のような
究極のサディストには
とてもなれそうもない。
最初のコメントを投稿しよう!