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それでもやっとの思いで
彼女から離れて
車のエンジンを掛けた。
地下の駐車場から
走り出させた車を
まだ通勤ラッシュで
渋滞の激しい幹線道路に
ねじ込んで行く。
全く進まない渋滞の中
黙ったまま心を切り替えた。
小野さんの言うように
全てがPerfectな彼女を
俺のような未完成な男が
ここから連れ去るなんて
絶対にしてはいけない。
俺と彼女には…
未来なんてない。
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