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日本は総選挙が終わったばかりだった。
烏山総理が、スキャンダルなどで追い詰められ、解散宣言を行い、最大野党の自国党が政権を取り戻すかが、争点だった。
大方の予想通り、自国党が政権をとり、烏山総理に代わって、南部公介が、総理となった。
これと時を同じくして、以前、仙手初代の米本和歌が言っていた通り、瀬織達の組織、ASILは、AILとなった。
ASILの研究室に、関係者一同が、召集された。
レギュラーメンバーの、瀬織、モヤシ、メガネ、ドジコ、ナデシコ、スラリ、ジイサン、ハカセ、陣平はもちろん、予備人員であるジョユウこと佐久原南奈、SMこと百木志途までが、集まった。
その他に、総理とのパイプ役である総理大臣秘書の阿形広太郎が来ていた。
瀬織は、阿形の話を織り交ぜ、現状を話した。
話しの骨子は、組織改変と、中丹国の脅威が増していることである。
その上で、今後の方針を出した。
「…ってわけだから、なにかあれば、すぐに、警戒体勢をとる。
まず、普段から単独行動は、なるべく控えること。
ただし、ジョユウやジイサンは、大丈夫だろうから、研究室との接触を抑えて。」
ジョユウとジイサンは、うなずいた。
元から彼女たちは、研究室と関わりが薄いので、狙われる危険は少ない。
瀬織は、百木をその場で労った。
「今回の、烏山総理の引きずり下ろしは、影で動いてくれたSMの功績が大きい。
大役お疲れ様。今後は、ドジコと、研究室の事務をお願いするわ。
ドジコも、たぶん、オメデタで産休に入るまで、そうはかからないはずだから。
でしょ?陣平!」
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