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「無事に響に再会できたんだ」
「……なんで響がこの町に居るって黙ってたのよ! てか響はハローワークに来たの?」
さっき、お兄さんとベットでイチャイチャしてると勘違いした響は悲鳴をあげた。
そしてそのまま、お兄さんを寝かしつけ、私を私の荷物がある部屋に押し込めて、その間に、店先に車を出して来やがった。
深緑色の、コペン。
レトロな形で私が可愛いと思ってた車だったから尚、悔しい。
『あのさ、話があるんだけど』
そう言われたけど、響とドライブする気にもなれないし、キス見られちゃったし、で、柚のいるこの場所に逃げてきた。
ついでに名刺の梅田さんを探したら、柚だったのには笑えたけど。
「いや、だって色々ヤバそうだったし」
「ヤバい?」
「年齢も名字も出身大学も、あんたから聞いてたのと全く違うから、関わりたくなかったのよ」
「へ? 響って私の1つ上で東京の大学で名字は香山のはずよ」
「うん。全部嘘。だからね」
「梅田さん、何か困ってますか?」
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